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Bali Impressionsーその1 [日記]

30年振りにバリ島に行ってみた。バリはまだ静かでのどかだった30年前とは恐ろしく変わっていた。南国の島の飛行場というかつてののんびりとした飛行場は人だらけで、空港の周りは車の大渋滞、普通ならホテルまで5分とかからないところ15分もかかってしまった。これはとんでもない所に来てしまったかな?と少し不安な気持ちになったのだが、ホテルに着いてベルマンに迎えられてからはその嫌な気持ちも消え失せた。変わったのは街の雰囲気だけで、昔からのインドネシア人の優しさは相変わらず。ホテルのどの従業員も実に愛想がよくて気持ちがいい。ホテルで1番大切なオモテナシの心が十分に行き渡っているのだ。これはアジアの他の国とはずい分違うところと云っていいだろう。泊まったホテルは中級の特にどこといって特徴のないホテルだったが、この彼等のホスピタリティのよさが全ての欠点を補って余りあるところだ。

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ホテルから遠くないジンバランのビーチに行ってみた。30年前はまだあまり開発されていなくて静かなビーチだったのだが、いまではビーチ沿いにずらっとリゾートホテルが立ち並び、サンセットがきれいなところからビーチの砂の上にオープンレストランがひしめいていた。そんなビーチのはずれに昔からあった漁師の基地と穫れた魚を売るフィッシュマーケットは健在で、むしろ大きく忙しそうに賑わっていた。

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このフィッシュマーケットの規模と扱う魚の豊富さには驚いた。我々が普段日本でよく見かけるお馴染みの魚ーマグロ、カツオ、サバ、イワシといった魚の穫れたての生きのいいのが所狭しと並べられる様子は壮観だ。

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イカは東南アジアではどこでもよく食べられているもので、ここでもえらく安くて種類も結構ある。日本のようなイカそうめんにはお目にかかれないが、イカを使った料理はいっぱいある。(続く)





3度目のマラッカ [日記]

 マレーシアにやって来る観光客が必ず訪れる地の代表格がマラッカだ。マラッカはマレーシア発祥の場所として知られる。14世紀の終わり頃インドネシア・スマトラ島のパラメスワラという王子がマラッカに上陸し建国したのが始まりで、その後16世紀にはポルトガルが占領、17世紀にはオランダの東インド会社が制服、19世紀にはイギリスに譲渡され、20世紀半ばの太平洋戦争中は日本に占領されるというめまぐるしい歴史を経て、1957年のマレーシア独立宣言はこのマラッカで行われた。
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 2008年にはユネスコの世界遺産に登録されてからは世界的な観光地として多くの観光客が押し寄せるようになっている。マラッカが建国されて間もなく中国から大勢の商売人が来るようになってからは中国文化とマレー文化が入り交じり独特の文化が発達した。主としてこの中国の末裔たちによる街作りが観光客たちの興味の中心と思われる。最近では観光客目当てのいかにもといった店が立ち並んで「オイオイ」と云いたくなるような様相も呈してきているようだ。

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観光客に人気がある?かどうかは自信をもって云えないが、トライショーと呼ばれる3輪車で街をゆっくり回るのが売り物の1つになっている。それぞれの運転手が趣向を凝らした満艦飾の飾りが目立つ。どれもこれも安っぽいと云えばそれまでといった飾り付けで思わず笑ってしまう。

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こんなのが現れては世界遺産も値打ちが下がってしまうだろうが、ここマレーシアでも観光地では必ずと云っていいほど何処にでも見られる光景だ。

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マラッカの目抜きに建つのは中国の文化が入り交じったこういった家が多い。街の景観に興味のある人は碁盤の目のように交叉する旧市街を散策してストリート・ウォッチングを楽しめる。土産物屋を漁るばかりが観光でもあるまい。

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マラッカで泊まるところといえば、昔の中国人たちの建てた家をそのままの形でホテルに改修したところが人気になっていて、一般的な大型のホテルにはあまり見るべきものがないようだ。そんな中で数年前に新しくオープンしたCASA DEL RIOというホテルは規模が結構大きい割にはランドスケープにも気が配られ、マラッカ川に面しているという地の利もうまく利用してなかなかの佇まいを見せている。

 人がいう程マラッカというところに魅せられてはいない僕も、行けば必ず足が向いてしまう所がある。ところというより1軒の店なのだが、チャールス・チャムという地元のアーティストがやっている店で、本当はその画家が描いた絵を売りたいのだろうが、そこは観光地の悲しさか土産物のTシャツがバンバン売れているのである。店のキャラクターはマレーシアの領土の半分を占めるボルネオ島名物のオランウータンで、店の壁いっぱいに愉快なオランウータンのイラストが描かれている。彼チャールスの描くオランウータンのTシャツが売り物だが、行く度に新しいモチーフが描かれたTシャツが増えていて楽しい。値段も約千円と手頃なので友人への土産によく買っている。
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本当のところはTシャツよりも絵を買って欲しいところなんだろうが、売れるのはどうやらTシャツばかりのようだ。
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今回買ったのはオリジナルとも云えるオランウータンの顔のTシャツと、いかにもマラッカ土産らしいロゴ入りのもの。さて、次にここマレーシアに僕を訪ねてきてこのTシャツをせしめるのは誰か?


 

ラマダンの季節 [日記]

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 マレーシアに来て5回目のラマダンの季節になった。もともと宗教心の薄い(殆どない)僕にとってはイスラムの宗教行事には関心が全くないのだが、何しろこの神事は1ヶ月も続くのでいろいろと不便なことも起こる。もし役所に何かを申請したりしても、公務員たちは例え出勤していてものらりくらりとオフィスにいるだけで、殆ど仕事らしい仕事はしないらしい。3時頃になると早くも仕事場を抜け出して家路につく人が多いらしく、普段よりも早く交通渋滞が始まる。夜明けとともに何も口にはできず日が沈むまで水さえ飲めないというのだから、少々のサボりぐらいは許されると聞く。しかし日が暮れると彼等は一目散に食い物のところに集まってきて、夢中で食らいつくのである。マレーシア料理のレストランはこの時とばかりに特別メニューを用意して客を待つ。近所のスポーツクラブやゴルフ場のレストランでも「ラマダン特別メニュー」などと銘うってバラエティ豊かなビュッフェ・テーブルを用意してイスラム信者たちの食欲を煽る。
 中心部のショッピング・モールに出かけたら、吹き抜けのロビーに派手なステージが設けられて、マレーシアの民族舞踊が披露されていた。ラマダンを祝う踊りだそうである。大勢人がたかって盛んにカメラを向けていた。8月半ばまでこういった喧噪が続くのである。 

ヤバイことになってきた。 [日記]

 今朝うちの窓から写した景色が3時間後には案の定この写真のようになってしまった。1キロ以上は何も見えない。ツインタワーが消滅してしまったようにまったく見えないのだ。近所で子供達にテニスを教えていたうちの奥さんは、あまりにもヘイズがひどくて子供達の気管に悪いから家に帰したと云って早くに帰ってきた。学級閉鎖になるくらいだからテニスなんかしている場合ではないのかも知れない。それでもこのアパートのテニスコートではめげずにテニスをやっている人がいる。コートー上では勿論ボールはちゃんと見えるからテニスのプレイはできるのだが、こんな煙臭い中ではテニスなんかやりたくない。
 近所のスポーツセンターに仲間が20人程集まって毎週土曜日にテニスをしている。しかし今日は何人集まって来るんだろう?
 一体これからどうなるんだろうとアパートの管理事務所の人に聞いたら、「なに、明日になれば晴れているよ。風がどこかへ運んでくれるんだよ」とこともなげに云う。そんなもんなのかなぁ。でもこんなところに長くいては体に悪いんじゃないか、と心配になってくる。もう5年もいて、この熱帯の快適な生活もすっかり堪能したからもういっか、と思ったりもする。じゃ、次何処へ行くか?となると、特に思い浮かぶ場所があるわけでもない。もういい加減にして日本に引き揚げるか?でもなぁ、南海トラフもヤバイと聞くしなぁ。なんて思い悩むこの頃である。
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ヘイズの追い打ち [日記]

 インドネシアからの焼き畑の煙が原因のヘイズが止まらない。猛威をふるっているといってもいい。インドネシアにもっと近いシンガポールでは大気の汚染度を表す数値が400に達したそうだ。普通は50から悪くても100くらいらしいから、これはもう危険値を超えているといっていい。シンガポールに隣接するジョホールでは小学校が休校になったという。シンガポールでも恐らく子供は家に閉じこもって外に出るなと云われているに違いない。植物の煙による霞だから車の排ガスによる汚染や、工場からのダイオキシンなどの汚染よりは体に与える影響はまだましなのかも知れないが、今日などは煙の臭いがかなりきついので、ちょっと心配になる。2〜3ヶ月前から風邪でもないのにときどき咳が出るようになったのは、多分このヘイズのせいだろう。緑の多いこの熱帯の国にも思わぬ災難があるものだ。マレーシア政府がインドネシアにいくら抗議しても埒があかないらしい。そりゃインドネシアの農民にしてみれば、生活のかかった農作業の一環だし、風に乗ってよその国に飛んでいく煙などにかまっちゃいられない、というのが本音だろう。でもなぁ、子供達が学校へも行けなくなるというのは問題だろう。この写真にはまだ写っているツインタワーも、昼近くになるときっとおとといのように全く見えなくなるんだろうな。
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雨が降らない、どういうこと? [日記]

この1週間雨が降らない。こんなことは珍しい。ここ熱帯では殆ど毎日1回ぐらいはすごい雷鳴と共に猛烈な雨(スコール)が来る。するとそれまで焼けるように暑かった空気が冷やされて実に快適な気温となる。それがこの1週間ときたら全然降らないのだ。好きなテニスは中止にならないのでその点はいいのだが、夕方頃にはいつものようにざーっときて欲しいものだ。それでも、雨期明けの2月の暑さに比べると7月〜8月は比較的過ごしやすい。夜になると雨が来なくても30度C以下に下がり、明け方には28度Cくらいになるので、エアコンなしでも寝られる。ただ晴れが続くとマレーシア名物ともいえるヘイズ(霞)がひどくなる。今朝も明け方東の空をみるとよく晴れているのに、ツインタワー辺りはヘイズにかすんでいる。このヘイズ、インドネシアから海を超えて渡って来る焼き畑農業の煙が原因という。本当かな?と思ったこともあったが、そういえば日本にも遠く中国大陸から黄砂が風に乗って飛んで来て空が真っ黄色になるではないか。煙よりうんと重そうな砂粒でも海を超えて飛んで来るんだから、煙がアンダマン海を超えてやって来ても不思議ではないわけだ。ひどい時には煙の臭いが鼻をつく。ときどき子供達がこのヘイズのお陰で喘息になって日本に引き揚げたなんて話も耳にする。この頃風邪もひいていないのにときどき咳が出るのもこのヘイズのせいなのかなぁ。明日ぐらいスコールが来てこのヘイズを洗い流して欲しいものだ。
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待望の子亀に会えた [日記]

 またブログしてるの忘れてた。1ヶ月も更新しないブロガーなんているのかなぁ。

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マレーシアに来て以来ずっと是非行きたいと思っていた海亀の保護センターに行ってきた。クアラルンプールのあるマレー半島の西側とは反対の東海岸にあるチェラティンビーチにそのサンクチュアリーはあって、一般に開放されていると聞いていたので、予約も特にはしないで行ってみた。車で4時間ぐらいはかかるだろうと云われていたが、途中道が空いていたので3時間あまりで着いた。入場は無料だったが入り口に海亀の保護のために何がしかの寄付をお願いできますかという意味が書かれた箱がおいてあったので、10リンギ(300円)を入れた。奥にどうぞと云うので入って行くといたいた。ちっちゃな奴らが懸命に泳いでいる水槽が2つあって、すぐ近くに寄って見ることができる。海亀の子って本当に可愛らしい。この子たちが砂浜を懸命に走って波打ち際まで行く様には涙が出るほど感動する。いまはちょうど亀が産卵に上がってくるシーズンとかで、殆ど毎日夜に人口孵化器で孵化した子亀を浜に放すのを見学することができるそうだ。残念ながら今日は夜まではそこにいられなかったので、また近々来ることにして、1時間ほどで切り上げた。

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体長5センチくらいの奴がひょこひょこ泳ぎながらふっと泡を吐き出した。イルカみたいな真似をするんだな。見ていて飽きない。

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こんな様子で砂浜を海に向かって懸命に駈ける姿をこの次には見に来よう。9月ごろまで産卵が続くということである。

大変だ!火事だ! [日記]

 昨晩パッと電気が消えた。ここ4年ぐらいの間に停電は2度ほどしかなかったのでマレーシアの電力事情はそう悪くないなと思っていた。気がつくと今回のはこのアパートだけのようだ。フロントに問い合わせたところ、エンジニアがまだ到着しないというので、これはちょっと時間かかるなと思った。暗闇にじっとしててもつまらないので、夜の街にドライブに出かけた。30分ぐらいしてうちに帰ってみるとフロントあたりに大勢ひとが集まって何やら騒然としている。1人半狂乱になって電話で叫んでいる人がいる。よく見ると時々テニスをする知人ではないか。そばにいた人に「どうしたの?」と聞くと上の方の階が火事で燃えてるという。慌てて外に出て上を見るとうちの真上、3階上の部屋の窓から真っ赤な炎がめらめらと出ているのが見えた。さっきの半狂乱の彼女の部屋だ。ふと気がつくとうちの僕の部屋の窓が少し空いている。こりゃ大変だ。消防が来て水を撒き出したらうちも窓から水がはいってきて、水浸しになるのではないかと思い、10階の我が家に急いで上がろうとしたら、消防士が通せんぼして絶対に上には上がるなという。あとは運を天にまかせるしかない。火はどんどん燃え盛り他の部屋からも煙が出だした。しばらくしてやっと大量の水が窓から吹き出して、やがて火の勢いは弱まった。
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 炎が消えた後も30分ほど水が窓から吹き出していた。1時間ほどでやっと近くの部屋にも帰る許可が出たので、急いでうちに上がってみると、開いていた窓の付近の床は水浸しで、部屋中煙臭いのなんのって。まだ窓から水がどんどん入ってくるので慌てて窓を閉めた。1時間もかかってやっと床の水はモップで拭き取り何とか寝られる態勢はできたが、煙臭くてなかなか眠れない。うつらうつらでやっと朝になった。

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 早速外に出て上を見上げてみると、焼けた部屋の周りは真っ黒だ。3部屋先のリビングルームのテラスの周りも黒い煤の痕が見える。赤い矢印の窓が僕の部屋だ。1つ上の階の人たちは気の毒にも窓が真っ黒に汚れている。
 火事を出したうちはフランス人の主人と中国系マレー人の奥さんと子供2人の4人家族で、全員無事だったのは不幸中の幸いだった。朝から焼け跡の部屋でその家族とコンドミニアムの従業員数人が総出で水浸しの部屋の掃除が始まった。うちの奥さんは作業服に着替えて汗水たらして手伝っている。僕は大して役にも立ちそうもないので、スーパーマーケットに走ってサンドイッチやらおにぎりやら飲み物をしこたま仕入れて届けた。コンドの掃除のおばさんたちに感謝されたのはめっけものだった。
午後は火元の彼等は警察に出向いていろいろ調書をとられるらしい。大変だな。可哀想に。
しかしきのうは半狂乱だったそのうちの奥さんも、今日は落ち着いててきぱきと掃除のおばさんたちに指示を与えていたのを見て一安心。早く立ち直ってほしいものだ。

マレーシアの選挙 [日記]

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 この写真何だかお分かりだろうか?これはここマレーシアの選挙運動の一換なのである。マレーシアの国会議員選出の選挙は5年に1回行われるらしい。らしい、なんて何だか無責任な言い方かも知れないが、マレーシア社会に溶け込んでここに骨を埋めようなんて気のない僕は、国会議員の選挙などにはあまり関心がない。いまの平和な状況が続いてくれればそれでいいと思っているからだ。そんな僕でもこのところの街のちょっと異様な景色は気にはなる。写真のようなやたらと派手な旗のディスプレイがあちこちで目に飛び込んでくるのである。

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 ナジブ現首相率いる与党連合とアンワル元副首相率いる野党連合の一騎打ちだそうで、ほかの小さな政党は殆ど勝ち目はないそうだ。マレーシアの選挙で1つ日本よりいいなと思うことは、あの喧しい街宣車によるがなり立てがないことだ。表立った選挙運動は候補者のポスターと政党のシンボルマークの旗を街中に飾ることだけとのこと。しかし、裏では与党、野党ともゲンナマ合戦が酷いと聞く。地方に行くと2000円、3000円ぐらいのゲンナマで買収するのは当たり前のように行われているらしい。交通違反取り締まりの警官なども1500円〜3000円ぐらいやれば無罪放免してくれるらしい国だから、選挙での買収合戦なんてのも当たり前なのかなぁ。

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 この1という数字のマークは特に選挙とは関係なく、現政府が以前から打ち出しているスローガン(マレーシアは1つ、みんな平等)というもので、他民族国家のマレーシアの国民は分け隔てなく扱われるという趣旨なのだ。ところが中国系のマレーシア人やインド系のマレーシア人たちは、こんなスローガンは嘘っぱちで、マレー人だけが不当に保護されていて俺たちはいつも蚊帳の外、とブーブー云っている。税金や種々の規則や学校の成績評価までが完全に区別されてるんだよ、ワン・マレーシアなんてよく云うよと云って憚らない。
 予想が拮抗している与党連合、野党連合のどちらが勝ってもわれわれの生活はたいして変わりそうもなさそうだけれど、来月の5日の投開票日にはマスコミの報道合戦がすごいことになるんだろうな。


テニス仲間たち [日記]

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 いま僕の住んでいるコンドミニアムには日本人もかなりいるが、その全部が現役のサラリーマンで、マレーシアに営業所を構えている日本企業の社員たちだ。この連中は誰もテニスをしない。ゴルフばかりだ。だからゴルフはやらない僕とは接点がない。2面あるテニスコートで定期的にテニスをする仲間は従ってローカルの人ばかりである。僕の仲間は2グループあって、1つは50代の元気でパワーのある連中で、バンバン打ってくるので1人だけ70代の僕はついていくのがやっとだ。でも彼等はこんなジジイを嫌がらずにつき合ってくれる。もう1つのグループがこの写真に写っている仲間たちで、こちらは全員60代半ばのオールドタイマーだ。ここでも僕だけ70代半ばで最年長だ。いやんなるね。
 今日はこの連中が先週日本への旅行から帰って来て、その土産話を僕に聞かせてくれるという食事会を開いてくれた。僕もそのときたまたま日本にいて彼等とも1日だけ会うことができたのだが、その後彼等は京都にいって旅館に泊まり、満開の桜を堪能したらしい。彼等はみんな中国系のマレーシア人で中国系の人たちは中国料理しか食べない。彼等が連れて行ってくれるレストランは必ず中国料理なのだ。それだけに安くて旨い店をよく知っている。この店も魚料理で有名な店らしく店の奥に水槽があって旨そうな魚が泳いでいた。

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 マレーシアの人たちは思いのほか魚好きだ。勿論値段が馬鹿に安いチキンを1番よく食べるのだが、純粋のマレー人はその殆どがイスラム教徒なので豚は食べず、牛肉は何故か生産量が少ないようで、オーストラリアからの輸入が多いため値段が高いらしく、魚が割と食べられているようだ。中国系のレストランには海鮮料理店が結構ある。今日食べたのはナマズ系の魚らしくちょっと泥臭かったが、これがなかなか旨いのである。味付けがいいんだろうな。

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 肉の料理は骨付きの牛のすね肉を中華風に八角で味付けしてとろとろに煮込んだもので、これもまた目茶苦茶旨かった。10品ぐらい食べて満腹して1人38リンギ(1200円足らず)という安さ。これがマレーシアで暮らす理由の1つでもある。誰も酒を飲まないからこの安さなのだ。アルコール飲料だけが日本並みに高いので、ビールや酒を飲んだら途端に料金は跳ね上がるが、それでも1人2000円は超えない。だから僕は日本料理店や洋食屋にはめったに行かない。イタリー料理やフランス料理の値段は日本とあまり変わらないのだ。

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